ハンガリーの大統領が、20年前に発表した論文において、盗用が
あったとして博士号を剥奪され、さらに大統領も辞任することに
なったということである。
ハンガリーの大統領というのは儀礼的な職務であり、実権は首相が
握っているということであるのだが、それでも辞任にまで追い込まれる
というのは、いささか可哀想な気がする。
論文を盗用したという事実は、たしかに許されるべきものではないし、
博士号の剥奪も当然のことではあるのだが、大統領の辞任となると
そんな過去の過ちで地位を失うとは、と同情してしまうのだ。
しかし、儀礼的な象徴としての役割である大統領が、過去に盗用を
したことがある、となって、それに対して何の対応もしないと
いうことになると、ハンガリーという国は論文を盗用しても
問題はないのだ、と国が認めてしまうことになるので、信用が
著しく失墜してしまうことになるのだ。
それを避けるためにも、辞任はやむを得ないことであるようだ。
実権がある役職であれば、能力を買われ、権限の低下や罰金などの
罰は受けたとしても、辞任にまでは至らないかもしれないが、
国の象徴であれば、どうしようもないところであろう。
そういった意味では、かなりシビアな存在だといえる。